19.02.07
青梅市の「ふきあげのいえ」は間仕切りや建具は最小限。もちろんコストダウンの意図でもあるのですが、生活の変化に対応できるようにという理由の方が大きい。
子供が大きくなって部屋が欲しくなったら、壁を建てたり、家具で仕切ってしまえばいい。また子供が巣立ったらまた取ればいい。
使わない部屋というのは作らない方が家の健康にもよろしくないし、もったいない。
工事も壁を作るよりも取る方がやりにくい場合が多い。壁をなくしたところの補修なんかが出るのでそこだけ目立ったり、工事範囲が広がったりする。
なにより、家族が顔を合わせる機会が多い方がいい。
個室を作るよりも家族で過ごす場を優先に考えています。
なので原島建築の提案する家には個室が少ない。もちろんある程度の変化に対応出来るように、設備や下地もいれらようにしています。
19.02.05
青梅市の「ふきあげのいえ」の内部はトイレ、水廻り以外間仕切りのないワンルーム的な構成です。
きびしい建蔽率いっぱいに建築面積は計画。
容積率はまだ余裕がありましたが、吹抜け空間を熱望されていましたので、吹抜けが活きるバランスを考えて提案させていただきたいました。
ワンルーム的な構成で、よく心配されるのが冷暖房効率ですが、「ふきあげのいえ」では大きめのエアコン1台です。
昨今の住宅は断熱性が高く、使い方次第では個室に分けるよりも、光熱費が抑えることができます。
例えば、しっかり3LDKを分けたとすると、エアコンは4台必要になります。時間によりその4台がフル稼働すると、、、
さらにエアコンはこまめに切ると逆に光熱費が上がるというメーカーの見解も出ています。
ワンルームの場合、おすすめしているのは、極力エアコンを切らず、設定温度低め微風で回し続ける。(留守中、就寝中も)そうすることで、家が冷えない。この冷えないというのが大事で、冷えてしまうとやはりエアコンフル回転でないとなかなか温まりません。家を冷まさないことで、帰宅時に風流、設定温度を、ちょっと上げれる。これでそこそこいけてしまいます。※冬でも家の中は半袖で!という方には向きません!
あとは、空気を循環させておくこと。
「ふきあげのいえ」ではシーリングファンを採用しました。他にもサーキュレーターもとても効果的です。
ぜひ吹抜け、ワンルームを恐れないでください!
19.02.04
青梅市吹上にて、設計施工の「ふきあげのいえ」。
玄関は引き戸で外壁に合わせて焼杉で仕上げました。
玄関は広々の土間。
土間は基礎のコンクリートで仕上げ。
友人でもあるお施主様のこだわり実現の為のコスト削減策。潔し!
玄関からは間仕切ら事なくLDKに!
玄関をだだの通路としてではなく、ちょっとした場になります。
視覚的にも広がりを感じます。
19.02.02
ふきあげのいえは青梅市の風致地区内での計画でした。
風致地区では景観や環境を守るため、家の大きさや色などが制限されます。
隣地境界線から建物までの距離、外壁の色、中でも建蔽率は20%!
これはかなりきつい!
緩和もあるのですが、今回の敷地では難しかったため、20%で計画することになりました。
そのお話は今度で…
外壁の色についてはマンセル値で示されていましたが、ガルバリウム鋼板の色が少し数値が外れてはいたものの、事前相談の結果、景観に影響なしという事で許可をいただきました。
焼杉についても黒いですが問題無しとのことで!
とても青梅の緑に馴染む外観となりました。
19.02.01
2階はプライベートスペースとして計画。
当初のご希望は3部屋+ファミリークローゼット+小さな書斎的スペース。
計画中はご夫婦のみでしたので、個室は造らず、家族構成や、生活の変化に応じて、イエも変化できるようにしてはどうかという提案をさせていただきました。
読書が大好きな奥さんの為のスペースも、変化に対応できるようにと、可動式の小屋。「おうちinおうち」です。
本がたくさん置けるように壁一面は可動棚。
家の変化に容易に対応出来るように、壁の合板、1階の天井はビス留めにしています。配線などの変化にも壁や床を壊さず対応できます。
本棚面にあるスイッチ、コンセント、照明は本をたくさん置いても埋もれないように、棚の高さを変えても大丈夫なように、こちらも可動式。
住んで変化を楽しめるおうちです。